よくある質問

SSL証明書のデータ形式について

2025年01月10日

FujiSSLでは、発行されるすべてのSSLサーバ証明書は国際標準規格であるX.509形式に基づいています。この形式は、証明書の信頼性を確保し、インターネット上で安全な通信を実現するために広く使用されています。

以下では、SSL証明書および関連データの主要な形式についてまとめたものになります。

形式 概要 特徴
X.509 公開鍵証明書の標準形式です。
  • 公開鍵、識別情報(例: ドメイン名、組織情報など)、デジタル署名が含まれます。
  • SSL/TLS通信で使用されるすべての証明書は、この形式に基づいています。
PKCS#12 (.p12, .pfx) Public Key Cryptography Standards #12の略。
  • 証明書と秘密鍵を1つのファイルにまとめて保存。
  • パスワードで保護されるため、安全な保存や転送が可能。
  • 注意: FujiSSLで発行される証明書はそのままPKCS#12形式としては使用できません。変換する必要があります。
  • よく使われる用途:WindowsサーバでのSSL証明書のインポート、クライアント証明書の保管。
DER (.der) 証明書をバイナリ形式で保存します。
  • 主にWindows環境で使用されます。
  • 注意:FujiSSLで発行される証明書はそのままDER形式としては使用できません。他の形式(PEMなど)に変換する必要があります。
PEM (.pem) 証明書や秘密鍵をBase64形式で保存します。
  • テキスト形式なので人間が読めます。
  • “—–BEGIN CERTIFICATE—–”のようなヘッダーとフッターで囲まれています。
  • よく使われる用途:ApacheやNGINXなどのウェブサーバ。
KEY (.key) 秘密鍵をPEM形式で保存します。
  • SSL証明書とセットで使用されます。
  • 高度に保護する必要があります。
CER / CRT (.cer, .crt) 証明書ファイルを指します。
  • Windows環境では主に“.cer”、Linux環境では主に“.crt”が使用されます。
  • 保存形式はPEMまたはDERのどちらでも可能。
CSR (.csr) 証明書署名リクエスト(Certificate Signing Request)を指します。
  • SSL証明書を発行する際に必要なデータ。
  • 含まれる情報:ドメイン名、組織情報など

FujiSSLのSSL証明書は標準形式のX.509を採用しており、LinuxやWindows、Apache、NGINXなど、さまざまな環境に対応しています。拡張子を変更するだけで柔軟に利用できるため、形式の違いに戸惑う必要はありません。ただし、PKCS#12やDER形式については、FujiSSLで発行された証明書をそのままでは使用できないため、変換する作業が必要です。

注意事項

証明書をインストールするサーバや環境の仕様によって、使用できる形式が異なる場合があります。詳細については、サーバ管理者や提供元ベンダーにお問い合わせください。

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